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水虫治療薬で高い有効率を誇るケトコナゾールの効能について

きれいな足裏

水虫に効果のある成分としては、ケトコナゾールが有名です。この成分は1976年にベルギーで開発されたイミダゾール系の抗真菌薬で、白癬菌のみならずカンジダや、マラセチアとも呼ばれる癜風(でんぷう)菌にも威力を発揮してくれます。水虫には、カンジダ菌や癜風菌が原因で起こるともいわれていますので、水虫を退治したい時には非常に効果の高い成分であるということができます。

またこのケトコナゾールは、脂漏性皮膚炎にも効果があるとされています。脂漏性皮膚炎というのは、頭皮にフケの塊のようなものができ、その後発疹が出たり、髪の毛が抜けたりする病気です。癜風菌は皮脂を餌としており、皮脂分泌の多い頭皮に特に発生しやすいのです。もちろん抗真菌薬である以上、脂漏性皮膚炎に使った場合もかなりの効果が見られます。この薬を配合したシャンプーなどもあります。

患部をきれいにし、根気よく毎日塗って行くようにすると、症状の改善が見られます。かつては内服薬もありましたが、今は外用薬だけが作られています。水虫の治療薬としては、外用薬が効きにくいタイプもあることから、やや臨床成績における有効率は低くなります。しかしそれでも、7割以上の水虫の症例に効果があるのです。

しかしなぜケトコナゾールは、水虫に効くといわれているのでしょうか。それは真菌、つまりカビの細胞膜を構成している、エルゴステロールが作り出されるのを妨げるためです。エルゴステロールが作り出されるには、その前段階であるラノステロールという物質がシトクラムP450という酵素と結合しなければなりません。しかしケトコナゾールは、このシトクラムP450の結合部位を遮断して、エルゴステロールを作れなくしてしまうのです。

エルゴステロールが作られなくなると、細胞膜がうまく機能しなくなり、真菌が発育しなくなります。このような働きがあるため、ケトコナゾールは水虫に大変効くとされているのです。ケトコナゾールを配合した薬品は、皮膚科で処方もしてもらえますし、市販もされています。そのため、薬局で購入することも可能です。商品としては、ローションや軟膏などが発売されています。

その一方でもちろん副作用もあります。薬の形状によって刺激の有無がありますが、中にはその刺激が原因で接触性皮膚炎を起こす例が報告されています。また以前市販の水虫薬を使っていて、皮膚炎を起こしたことのある人は特に気を付けましょう。もし皮膚科で処方してもらう場合は、必ずその旨を伝えるようにしてください。それから妊娠中の女性や小児も使用するうえで注意が必要です。薬局で購入する場合は、薬剤師に相談してみましょう。

薬局だけでなく、通販での購入もできます。しかし副作用もあること、人によっては注意しなければならないこともあることから、本当は薬品のプロに相談しながら購入した方がいいでしょう。なおこのケトコナゾールを配合した薬は、ニゾラールという商品名で販売されていることが多いです。